伊藤詩織さん民事訴訟を応援するブログ

伊藤詩織さんの民事訴訟について、裁判資料や報道を元に検証します。伊藤さんを不当に貶める言説に触れてしまった人の心を癒やせる内容になるよう頑張ります。「伊藤詩織さんの民事裁判を支える会」とは関係なくやっておりますので、内容について同会への問い合わせなどはお控えください。

セカンドレイプとは、あくまで心理学の概念である

https://twitter.com/nipponkairagi/status/1270505350777630721?s=20

 

伊藤さん懐疑派、貶め派、山口さん支持派、なんと呼ぶとお気に召すのかはわからないが、例の人々は「ファーストレイプがなかったからセカンドレイプでもないのだ」という趣旨のことをよく言うのだが、もちろんそんなことはない。

 

 

セカンドレイプ」というのは法学上の概念ではない。知恵蔵miniでは以下のように説明されている。

性暴力・性犯罪被害者被害にしたり、被害を診察する産婦人科医事情聴取をする警察官から、被害者にも責任があるという趣旨発言を受けたりすることで、周囲誤解好奇に晒され二次的に精神的、社会的に不利益を被ること。

 

つまり「被害者が被害を訴える段階での様々な社会的・精神的な不利益を被ること」が「セカンドレイプ」である。えん罪リスクを論じたいのはわかるがそれはまた別の議論。

 

従って、「ファーストレイプがなかったからセカンドレイプでもないのだ」ではなく、「定義上セカンドレイプにあたるが、私はそもそも伊藤氏の訴えは虚偽だと思う」というのがかみ合った議論というものである。

 

 

 

※気になって「second rape」の初出を調べてみた。日本語ではいまいちだったので英語で検索してみると以下のサイトにたどり着いた。

splinternews.com

によれば、

the hurt and shame of being sexually violated—this, by definition, is second rape.

The first formal use of the term “second rape” can be traced to a 1991 book of the same name, written by psychologists Lee Madigan and Nancy Gamble. In the book, which focused entirely on the phenomenon, they wrote that, often, the second, emotional rape could be “more devastating and despoiling than the first” physical violation. In her statement, the Stanford survivor described, in no uncertain terms, how harrowing it was to be re-victimized in this way.(下線は引用元筆者、強調は引用者)

心理学者が使いはじめた用語で、彼らの報告によればセカンドレイプの方がより大きな被害をもたらす場合もあるという。詳しく知りたい方は上記サイトをgoogle翻訳なりdeepLなりで翻訳しながら読んでみて欲しい。