伊藤さん事件・防犯カメラに関連する内容だけ時系列でまとめています。
2015年4月3日 事件発生
2015年4月9日 伊藤さん、原宿署へ
2015年4月11日 伊藤さん、高輪署捜査員に被害を訴える
伊藤さん、高輪署捜査員に「ホテルがわかっているのだから、防犯カメラだけでも調べてください」と訴える(伊藤氏著書 Kindle版 No707)
2015年4月15日
伊藤さん、高輪署捜査員とホテルで防犯カメラ内容を確認する。(kindle版 No753)
2015年4月17日
高輪署、捜査関係事項照会書を作成し防犯カメラ映像のDVDを入手。
【閲覧報告】
— 小林 章 (@Akira_5884) 2020年8月25日
甲3号証
「防犯カメラデータ解析結果報告書」平成27年5月1日#民事訴訟 #高輪署 #詩織さん #山口敬之 pic.twitter.com/a4T3NZ7s3E
2015年5月1日
高輪署、防犯カメラデータ解析報告書を作成
「被疑者が被害者を支えるようにしてタクシーから降車しホテルに入る」などと描写。
〜2年間が経過〜
2017年5月29日
伊藤さん、検察審査会へ申立書を提出
「ホテルに到着した時点では、自ら立つこともできないほどの状態にあったことは客観的証拠からも明らかである」と主張。
2017年9月28日
伊藤さん代理人弁護士、訴状でカメラ映像について以下のように主張。
午後11時19分に原告らを乗せたタクシーがホテルの車寄せに到着して、午後11時20分42秒に、被告がタクシーの車外に出た場面をとらえた後、再び、被告がタクシー内に体を入れ、車内に残っていた原告を抱えるようにして出て来たのが午後11時21分52秒であり、1分以上の時間をかけて原告を車内から降ろす様子が記録されていた(甲3号証:引用者注 防犯カメラデータ解析報告書のこと)。
さらに、ホテル内に入った後も、ロビー内を被告が原告を抱きかかえ、原告が足元に力が入らず上半身を曲げるような不自然な体勢で歩いて行く様子が記録されている(甲3号証、午後11時22分16秒など)。シェラトン都ホテルに対しては本件訴訟提起前に、防犯カメラの映像の開示を求めたところ、裁判所から提出を命じられればこれに応じるとのことであったことから、文書送付嘱託の申立を行う予定である。
2017年10月18日
伊藤さん著書「BlackBox」発売。
カメラ画像の様子を「歩くこともできず抱えられて運ばれる私の姿を、ホテルのベルボーイが立ったまま見ていた」「山口氏に抱えられた私は足が地についておらず、前のめりのまま、力なく引きずられ、エレベーターの方向へ消えていった」「明け方に私がうつむきながら、足早にホテルを去って行く」(Kindle版 No753)などと表現。15年4月に映像を確認したときの記憶に基づいて記載したものであり、カメラの映像を直接確認しながら本を執筆したわけではないことに留意。
2017年10月24日
伊藤さん、記者会見で「検察審査会には防犯カメラ画像を静止画ではなく動画で見てほしいと特にお願いした」と説明。
2017年10月26日
hanada2017年12月号で、山口氏はカメラ画像に関連して以下のように主張。
私が宿泊していた白金高輪のシェラトン都ホテルに到着すると、私は泥酔しているあなたがタクシーから降りるのを手伝いました。あなたはタクシーのなかで嘔吐したこともあって、傍目には少し回復したように見えました。
そして、千鳥足ではありますが、自分の足で歩きました。
実際のあなたは、2つのカバンを自分で持って、自分の足でヨタヨタと歩いたのです。もちろん、千鳥足ではありましたから、私はあなたが転ばないように注意はしましたが、移動を無理強いしたり、あるいは担いだり引きずったりは一切していません。
防犯カメラに映っているのも、「意識のないあなた」ではなく、「酔っぱらっているけれども何とか自力で歩けるあなた」です。
山口氏はこの手記の中で「伊藤さんは自力で歩けた」「伊藤さんはカバンを自分で持っていた」と主張していたが、その後裁判では「伊藤さんが自力であるけたかというとかなり厳しかった」「伊藤さんがカバンを持っていたというのは間違いだった」と主張。山口さんはこの時点でカメラ画像を自由に参照できる立場になく、ある程度記憶違いが起きるのは仕方ないところか。ただ、同様の説明を警察の取り調べで行っていたのなら、警察からツッコミを受けるはずだが・・・。
2018年1月25日 送付嘱託書
裁判所からホテルへ、カメラ画像を送付するよう依頼する文書。
(これに先だって、原告側から「送付嘱託申立書」が東京地裁宛に提出されているものと思われる。)
2018年2月7日 回答書
ホテルから裁判所へ、以下3点の確認を要請する文書。
- 被告も提出に同意していること
- 防犯カメラ映像やそのキャプチャ映像を裁判外で一切使用しないことを、原告および被告が文書で約束すること
- プライバシー保護等のため映像にモザイク処理などを行い、その費用は然るべき者が負担すること
この後、費用負担を原告被告のどちらが行うかの話し合いが行われ、伊藤さんが負担することとなったようだ。金額にして38万0591円。なぜそんなに高額となったかというと、作業は現場のホテルの一室で行われたが、ホテルの室料や映像を編集する機材などをホテルに運び込むタクシー代が必要となったためとのこと。
↓参照。
2018年3月16日
被告→シェラトンへ誓約書
(同時期に原告もほぼ同内容の誓約書を提出している)
2018年5月21日 申し入れ書
ホテルから裁判所へ、「プライバシー・風評被害対策を講じた」カメラ映像DVDを送付したことを通知。
その後、防犯カメラ画像は報道やネット配信には用いてならないものの、裁判所の閲覧室では視聴することができる状態となった。
2018年6月27日 原告準備書面
【閲覧報告】
— 小林 章 (@Akira_5884) 2020年2月19日
昨日、高裁記録閲覧室で申請をしホテル防犯カメラ映像を視聴(ミュート)してきました。閲覧制限はかかっておらず担当民事部の弁論準備室にて視聴できました。
なお動画の解説は「原告準備書面(3)」にて詳しく書かれています。#OpenTheBlackBox #防犯カメラ映像 #詩織さん pic.twitter.com/bGbA4EdOGW
防犯カメラの内容について詳述。
2018年8月頃
#OpentheBlackBox
— EvTRiMCg (@EvTRiMCg) 2019年9月12日
①「診断書」や「カルテ」に閲覧制限がかかっている理由。
✅詩織さんサイドが閲覧制限をかけているものはプライバシーに関わる箇所のみです。
✅西廣弁護士によると、昨年8月に裁判記録 (婦人科の「診断書」) がネット上に流出したため、医療関係の証拠類 → 2/10
この頃、婦人科の診断書がネット上に流出した。
流出した画像を見ると、下に敷かれている紙が透見され、病院というよりは裁判所で発行するような書類であることから、閲覧用のファイルをそのまま撮影したものと推察される。
そして、当事者および当事者からの委任状を提出した者は記録を閲覧室で写真撮影することが許可されている。
✅「民事訴訟法 第91条3項」
— EvTRiMCg (@EvTRiMCg) 2019年9月18日
《当事者及び利害関係を疎明した第三者は、裁判所書記官に対し、訴訟記録の謄写……することができる。》5/23https://t.co/esfVLmfhhK pic.twitter.com/KE4gxx08uT
2018年10月15日 旭川医科大学法医学教授の意見書(甲24の1号証)
「原告は自立歩行が困難な状態にあり、タクシーから引きずり出される様に降りた後、立位でふらつくのを支えられ、無理矢理、引っ張られるように歩行しているのが見て取れます。歩行の途中で膝が抜けるように崩れ落ちるのを、上半身を引きずり上げられ、引っ張られるように歩行している様子が観察されます。引っ張られるというのは、本人の意志とは異なる方向に歩行させられているからであろうと推定されます。」
2019年4月16日
小林よしのり氏、「ゴーマニズム宣言2nd season 第43宣言」で防犯カメラ画像について描写。
「ずいぶん時間がかかっている」→2-3分ほどかかっている
2019年7月2日
北口弁護士、防犯カメラ動画から歩行状況を捉えた「静止画像」を抜粋・編集し証拠として提出(乙40号証)。原告がホテルのエントランス前でタクシーを降りてから、エレベータに乗るまでの間、「地に足をつけて」歩行している状況が確認できると主張。7月8日に本人尋問で用いたようである。後にこの画像はネット上に流出。
2019年7月8日 本人尋問
この頃、vimeoで防犯カメラ動画が流出。流出させたアカウントは「black bacchus(黒い酒の神)」と名乗っており、伊藤さんの著書名「Black Box」との関連で伊藤さんを揶揄する意図が感じられる。アカウント作成は7月8日。動画の内容は、ホテルに入るときのものではなく、伊藤さんが翌朝ホテルを立ち去る時のもの。7月11日にはアカウントごと削除された。
↓詳しい経緯はこちら
#OpentheBlackBox
— EvTRiMCg (@EvTRiMCg) 2019年9月18日
⑤ 今年7月の「防犯カメラの映像」流出について。
✅しかし、ホテル側との間で《裁判外で一切使用しない》という約束が交わされているにも関わらず、今年7月9日から10日にかけて、悪意のあるキャプションをつけた「防犯カメラの映像」が動画サイトにアップされる → 17/23
2019年7月30日 小川榮太郞氏、youtube動画を公開
小川榮太郞氏が上記動画に「たまたま」気づき、自身のyoutubeチャンネルで防犯カメラ動画の切り出し画像を紹介しつつ、このように主張。
「ホテルの監視画像。これ今閲覧制限がかかっているんです。」「山口さんは当然閲覧制限をかけておりません。伊藤さんなのか、あるいはホテルなのか、そのあたりはつまびらかにしませんが。実はこの画像、私が調べを進めているさなかにですね、実はネット上で、出てたんですね。私、何度も見ました。」「その後、見たら、かなり短期間に、すぐ後かな、数日後かな、もう一度見ようと思った時には削除されていましたけれど」「画像を見たところ、伊藤詩織さんは午前5時50分、実に元気に、大股で闊歩して、歩いてホテルから帰っていました。」「膝の脱臼。激しい衝撃で膝がズレていて、歩行が困難というような、しかもこれその直後ですからね。5時台に彼女は暴行を受けたと主張、画像は5時50分。」「翌日に歩行困難で、翌々日には、医者から膝の、ま、激しい衝撃でスゴイ衝撃をうけて膝がズレていると診断された。(「翌日歩行困難、翌々日に脱臼」とテロップ)」「山口さんと会った直後は元気に歩いている。膝っていうのは、暴行を受けて、24時間か48時間すると、だんだんズレてくるものなんでしょうか。」「医学的にも、自然科学的にも極めて興味深い現象だと言わねばならないのではないでしょうか。」
2019年8月上旬頃
(おそらくこの頃、防犯カメラ動画流出に関連して、伊藤さん側代理人弁護士から北口弁護士に対して何らかの文書が送付されたものと思われる。ソースは後に示す、2019年12月20日山口氏FB投稿)
2019年8月8日 回答書
北口弁護士から伊藤氏弁護団への回答
「当然のことですが、当職は、本件裁判の過程で入手した訴訟資料については、訴訟外で使用したことも、第三者に提供したことも一切ありません。また、念のため、被告・山口敬之氏にも連絡を入れ確認をとりましたところ、同氏も当職と同様でした。」
2019年10月29日 小川榮太郞氏、kindle書籍を出版
え、私は、伊藤さんが脱臼していないのに脱臼したと言ったんですか?確か、全く逆のことを言ったはずです。脱臼というのは「脱臼相当」という意味で使ったのですが、いずれにせよ彼女は脱臼も亜脱臼もしていない、というのが私の主張したことです。だから脱臼などという診断書が存在しない、その通りです。だから脱臼相当の事実はなかったろうと私は申し上げているのです。ちなみに、伊藤さん自身は「脱臼」という言葉は使っていません。私も、脱臼であるか否かというおとを強調してはいません。それはどちらでも全く構わない。
(小川榮太郞 伊藤詩織氏vs山口敬之氏 争いの真相に迫る!「ファクトチェック」シリーズ4 PSIJ出版)
2019年12月18日 地裁判決
「タクシーが本件ホテルの車止めに到着し、停車してから2分以上経過した後、被告に引き摺られるようにしてドア側に移動して降車したこと、ホテルの部屋に向かう間、足元がふらついており、隣を歩く被告に体を預け、被告に支えられる状態にあったことが認められる」
【閲覧報告】
— 小林 章 (@Akira_5884) 2020年2月8日
「判決文」2019年12月18日
当裁判所の判断①#OpenTheBlackBox #詩織さん #山口敬之 pic.twitter.com/jumMnSa46T
2019年12月20日 申入書
伊藤氏代理人から、山口氏代理人に対して申し入れがあったことを山口氏が自身のFacebookで公開
2020年1月
twitter上でとあるアカウントが防犯カメラ動画を流出させる。2019年7月と同様、伊藤氏がホテルから出るときのもの。
2020年8月頃
シェラトン都ホテルに怪文書が届く。実行者はtwitter上で声明を発表した模様。
「貴ホテルから訴訟以外での使用を禁止する旨の申し入れ書が東京地方裁判所に提出されていますが、これは本当に貴ホテルあるいは御社のご方針でしょうか」
「個別にこんな申入書を裁判所にされているのでしょうか」
「通常プライバシー保護の処理がされていれば、公開を制限する謂れはあるのでしょうか」
「噂では伊藤詩織氏の弁護団からこのような申入書を出すように、ホテル側に働きかけがあったと言われております」
怪文書の送付者は、2018年2月7日「回答書」のうち、
2.防犯カメラ映像やそのキャプチャ映像を裁判外で一切使用しないことを、原告および被告が文書で約束すること
に疑義を呈している様子。